「エポペ」とはフランス語で
「美しい冒険」の意。25年前に、カトリック教会のフランス人宣教師である、G.ネラン氏が開業されたバーです。店に入ると、
「いらっしゃい、奥に座って」と笑顔で迎えてくれた(自身エポペ常連客でもある)
桃井さんは、フォトジャーナリストだけあって社交的な印象。参加者の皆さんがドリンクをオーダー、自己紹介をした後、お話が始まりました。
- 多文化の重要性
「ピースボート」という船旅があるのをご存知ですか? 豪華客船に乗り、ボランティアや文化交流をしながら、3か月間で地球を一周するツアーです。
それでケニアのサバンナを訪れた際、桃井さんは、それぞれには役割があるということを感じたそうです。アカシアの木もシロアリも、ゾウもハイエナも、それぞれが生きていくということは全体の一部であり、そのすべてが合わさってサバンナが構成されているのです。
また船という状況は、小さな地球または世界ともいえるのだそうです。閉鎖的状況で、はじめは相手を受け入れられないけれど、最後にはわかりあうことができる。
桃井さんは(船でもサバンナでも、この地球でも世界でも)、いっしょに暮らしていくためには「相手を知ること」、「お互いの思いやり」が必要だとおっしゃっていました。
- マスメディアの正体
フォトジャーナリストである桃井さんが、マスコミの人間として表現する際の武器は写真です。写真というメディアは、ある瞬間を捉え、表現します。よく「決定的写真」と評価される写真があります。それは、その「瞬間」の後、写真の中の人物はどうなったのか、という想像をかきたてる写真なのだそうです。
国家は必要なものですが、国民のため、国益のために少なからずウソをつくものです。マスメディアはそれを監視するために存在します。つまりマスメディアは民主主義の象徴であるわけです。
フセイン政権下のイラクでは、マスコミ関係者に「プレスパス」が手渡され、報道の自由が制限されていたそうです。情報を操作し、政治のカードとして使うのは、国家のばかし合いのひとつの手段なのかもしれない。真実とは酷で、それを知るのは難しいことなのだなぁと感じました。
他にもさまざまな現実を、現地を訪れたジャーナリストならではの鋭い視点で、写真をまじえて語っていただきました。その後、参加者の皆さんで白熱のディスカッションが始まり、なかにはツアー終了後も、エポペのお客さまとして残って話し合う参加者の方々も多くいらっしゃいました。